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米国エアライン事情(リージョナル機の定義は?)

米国では、リージョナル機は、下請けエアラインで運航されてるとお話しましたが、一体、リージョナル機の定義は何なのか?という疑問が。。

尚、MRJはリージョナル機です
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文字からすると、地域間で利用されている航空機という事なんですが、それだったら、中型機も運航されてます。日本だったら、東京-大阪で大型機も運航されてます。
という事で、結局のところ、米国では、下請けにて運航可能な機材とほぼ同意義と言えます。

下請けで運航できる機材は、現状、大手3社(アメリカン、ユナイテッド、デルタ)では、①重さが39トン以下で、②座席数が76席以下の二つの条件を満たす必要があります。

これが絶妙というか、労働組合の知恵というか、巧妙に下請けに回せる機材を制限しています。
エコノミークラスで90席が標準の機材であっても、座席数だけの縛りなら、ビジネスクラスを増やせば、76席はクリアできます。(昨今は、リージョナル機でも、ビジネスクラスニーズが高いようです。)
エコノミークラスだけで90席が標準の機材は、重さは39トンを超えてしまうようです。

パイロット組合も重さがキーだと分かってるんですね。ずる賢いというか、何と言えば良いでしょうか。。。

この縛りを、経営とパイロット組合の労働協約におけるScope Clause と言ってます。