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米国エアライン事情(Scope Clauseって何?)

経営とパイロット組合との合意で、下請けに回せる機材については、大手3社(アメリカン、ユナイテッド、デルタ)では、①重さが39トン以下で、②座席数が76席以下の二つの条件を満たす必要があります。

これが所謂、Scope Clauseの根幹です。その他、機材数等の決まりもあります。

このScope Clauseは、だんだん大きさの縛りを緩和する方向に歴史的には向かってますが、緩和するからには、何かをゲットできないと、パイロット組合も面白くありません。というか、組合員のパイロットの賛成が得られません。

という事で、賃上げとセットとか、色々経営は考えているようです。何しろ、下請けに回せる機材が多ければ多いほど、儲かる訳ですから。

ただ、そうゆう事情はパイロット組合もよ〜く知ってるので、機材の大きさの緩和は、結構ハードル高いです。

そうゆう事情が有りつつも、緩和されてきたのは、米国のエアラインは、定期的に経営が厳しくなって、破綻してしまうんです。少なくとも、今まではそうでした。破綻したタイミングや、生き残りのため合併せざるをえない状況にに陥った時、まさにその時にScope Clauseが緩和されてきました。

そんな時は、パイロット組合も背に腹は変えられないという事でしょうか。

ギリギリまで、粘って、得られるものはしっかりゲットした上で、という体質のようです。